11/06/2013

a letter from fukushima

wanting you just to be here in this world, 
just to be you and to be alive ... in peace. 
that just makes me so happy.



私には親しい友人が二人、「被災地」にいます
一人は北茨城市、もう一人はいわき市
久し振りに美しい虹が現れた午後、
そのいわき市の友人からお手紙が届きました
私たちはもう長いこと会えずじまいですが、時折メールでも電話でもなく
手紙やポストカードのやりとりを続けています

彼女と出会ったのは20年ほど前のロンドンでした
私より10歳ほど歳上の彼女は、とても美人で音楽好きでクールな女性
私にとっては本当に憧れそのものの素敵なお姉さまでした
忘れがたい特別な出会い(少なくとも私にとっては)のあと
どう意気投合したのかもはや記憶にありませんが、
その日のうちにいくつかのパーティやライヴに行く約束をしたのでした
彼女がイギリスの航空会社のCAということを知ったのは、
数回会ってからのこと
当時は今よりもずっとCAがもてはやされていた時代でしたが
彼女は職業から勝手に自分が判断されるのを嫌い、
その後も人前で自らCAだと名乗ることはありませんでした

そんな彼女らしく…震災後も地元の状況や避難生活の様子など、
彼女自身から具体的な報告は一切ありません
こちらが様子をそれとなく訊ねても…返ってくるのは
「生きてるわよ」「元気よ」
クールな風情でさらっと答える彼女の姿が目に浮かぶようなお返事のみ
心配しないで、とむしろ私の方が気遣いを受けてしまっているようで
もういつになっても彼女にはまったく敵わないと、
あらためて惚れ惚れするのです

またどこかのライヴで素敵な彼女に会えるときがきっと来る…
お互い無理をしなくても、そのときが必ずふと訪れるものと信じています








No comments:

Post a Comment